テープ起こし活用、迷ったらココ!

テープ起こし活用、迷ったらココ!

平成十七(二〇〇五)年十一月、建物の耐震強度を偽装したマンションやビジネスホテルの存在が明らかとなり、連日、新聞やニュース番組のトップをにぎわせたのは記憶に新しい。 ことの発端は、一人の一級建築士による構造計算書の偽造が発覚したことによる。
その後、この建築士が手がけたマンションやホテルで次々と偽装が明るみとなるにつけ、国民の不信感は日増しに高まり、これらのマンションにかかわった脹売会社、設計会社、施工会社、建築確認を担当した民間の確認検査機関、ビジネスホテル経営を指南した経営コンサルティング会社など、それぞれの代表者が国会の場で証言を求められるほどの大問題へと発展していった。 マンションの住民に対する保償をめぐっての国や自治体を巻き込んでの騒動も、当分のあいだ、収まりそうにない。
誰にとっても身近な「住まい」をめぐる問題であるだけに、決して他人事ではない。 しかも、目には見えない「構造上」 の問題であるだけに、自分がもし住民の立場だったらと、わが身に置き換えて考えた人も多いのではないだろうか。
多くの犠牲者を出した平成七年の阪神・淡路大震災以降、住宅の耐震性に対する関心は高まっている。 こうした問題が発生すればなおのこと、安心・安全な住まいを求める思いは、ますます強くなるのも当然といえる。
これは、何もマンションだけに限ったことではない。 一戸建て住宅に関しても同様だ。
ここ数年、首都圏をはじめとした大都市部で、再開発にともなう大規模・超高層マンションが次々と誕生し話題となっているが、「望んでいるエリアに、自分ならではのマイホームを建てたい」という一戸建て住宅に対するニーズは相変わらず根強いものがある。 自分や家族が安心・快適に暮らせるマイホームを建築することは、多くの人にとって人生最大の夢といっても過言ではない。
いまは賃貸住宅やマンションに住んでいても、「いずれは戸建住宅に住みたい」という願望は、今後、ますます高まる気配がある。 そして、マイホームを建てるチャンスがあれば、誰しもが理想的な設計や間取りを考え、家族一人ひとりの希望に合わせた設備を備えた家をつくりたいと思うはずだ。
たとえば、マイホームの玄関は吹き抜けの空間にしたいとか、バーベキューができるパティオ(中庭)が欲しいという人もいるだろう。 あるいは、狭くても書斎は必要だという人は多いだろうし、屋上にペントハウスを設計するというケースもある。

こうした「自分ならでは」 の設計プランを思い描くことは非常に楽しいことだ。 しかし、マイホームを建てるには、家族とともに「暮らしたい」 と思うエリアで土地を探す必要がある。
ところが、実際に探してみると、予算や設計プラン、周囲の環境など、条件にぴったりの土地というものは簡単には見つからない。 住みたいと思うエリアが人気のある地域であればあるほど、理想の土地とはなかなかめぐり合えないのが現実である。
ほとんどの人にとって、マイホームはもっとも高価な買い物である。 だから、土地の選択は慎重のうえにも慎重になるのは当然だろう。
そのため、不動産会社から紹介された売地が、「予定よりも広いので買えない」とか、「狭くて設計プランが盛り込めない」といったミスマッチが生じてしまうケースが多いのである。 いま、住宅の購入者層の中心となっているのは、一九七〇年代前半の第二次ベビーブームに生まれた、いわゆる「団塊ジュニア世代」である。
この世代は、自分のライフスタイルに強いこだわりを持っているため、お仕着せの建売住宅では満足せず、あくまでも「望んでいるエリア」 で自分が思い描いた設計プランを重視する傾向がある。 住宅はプライベートな空間であるだけに、そこに自分らしさを求めるのは当然であり、建てるならば、オリジナルのマイホームを実現したいと願うのもまた、当たり前といえる。
しかし、こうした顧客の要望に対し、不動産会社やハウスメーカーをはじめとした住宅業界の対応は立ち遅れている。 特に、ほとんどの不動産会社は、顧客ニーズに適した土地を探し出そうという姿勢は希薄であり、効率的な土地探しの仕組みすらなかった。
こうした状況のなか、顧客の要望にマッチした土地を創り出し、可能なかぎり理想に近いマイホームを提供する企業が登場した。 それが本書で紹介する株式会社-N(本社一東京都目黒区、代表取締役・H氏)である。

同社は、長年、不動産ビジネスに携わってきた現社長のH氏が平成十三(二〇〇一)年に設立した、まだ若い企業だが、顧客が求める土地を「創り出す」という独自の仕組みを構築し、平成十七年八月期の売上高は五四億円と、急成長を続けている。 顧客-ニーズに適した土地を速やかに提供できる同社の仕組みは、業界内外で評価されており、すでに株式上場の計画も進められているという。
同社の急成長を支えるこのビジネスモデルは、現在、特許申請中であり、マイホームを建てたい顧客に希望する最適な土地を提供し、「家創り」を実現するサービスである。 詳細は本文に譲るが、簡単に説明すると、Nと提携する販売仲介会社の営業担当者が、住宅用地を探す顧客が希望する「エリア」「予算」「広さ」といった顧客ニーズ情報を携帯電話情報システムである「NEEDNET(N・ネット)」に登録し、その情報をデータベース化する。
その一方で、Nは売地情報を不動産会社から収集し、売地情報が入れば、顧客ニーズ情報と土地をマッチングさせ、最適な土地を「土地区割りシステム」という独自のシステムで区割りし提供する。 そして、販売仲介会社を通じて顧客へ土地を売却した後、Nは顧客の希望に可能なかぎり添った設計プランを提案し、マイホームを建設するのである。
このようなビジネスモデルによる不動産・住宅販売は、従来の不動産・分譲会社主導の「建売住宅」とはまったく逆の発想から生まれた、顧客の「望んでいるエリア」 に住みたい家を建てる「理想的な住宅分譲」といえるのだ。 また同社では、南フランスのS社と契約を結び、天然エコ商材の西洋漆喰「フランス壁」の日本における総輸入元となっている。
「フランス壁」とは、南仏プロヴァンス地方の石灰岩を主原料とした自然商材の塗り壁材で、シックハウス症候群の心配がないうえに、調湿・消臭能力が高く、加工もしやすいという、環境共生商品である。 昨今、環境に対して厳しい視点を持つようになった日本の住宅業界で、急速に普及する可能性は高い。
他社がしていない独自の発想で、「顧客ニーズに基づく、土地創造と住空間の提供」というビジネスモデルを構築しているNの企業理念は、次の三点に集約される。 それは、「業界革新」、「世の中に必要とされる住生活総合のサービス業」、そして、「住宅の購入者・土地の売主・その住宅の関係者」 という三者が満足する「トライアングル・ハッピー」だ。
特に、誰もが利益を得る「トライアングル・ハッピー」こそ、同社が掲げる「家創り」の原点ともいえる。 現在Nは、東京・城南地区(港区・渋谷区・目黒区・世田谷区・大田区・品川区)を中心に事業を展開しているが、今後は神奈川・千葉をはじめとした首都圏の人気エリアへ順次参入していく予定で、同社の飛躍的な発展が期待される。

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